絵を置いてくの

「描いたはいいけれど、誰にみられるでもなく朽ちていく」そんな絵たちをここに置いていきます。

流る、楽園のかけら

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是と非とを分かつ扉

内側からそれは施錠された

その間に流れる詠みの河

黄昏時のお陰か対岸の火事は蒼く

一面に咲く花火を互いに妬んだ

 

ある者は食うか食われるかを賭けて闘争

またある者は我関せずとした面で逃走

神と呼ばれる何かに与えられた輪廻

呪いとも言える喜怒哀楽の螺旋

まるでそれは世界の大義による予言

 

野に放たれた物の怪は

かつて人だった物の成れの果て

空へと逃亡した地平線は

忘却された記憶の彼方へ

 

揺られるがままにこの地を訪れた私は

河口へと流れつく事を懸命に祈った

鉄の箱から眺める景色には

ありとあらゆる修羅が立ち尽くし

涙を流して嗚咽を漏らしていた