2021-10-12 静寂と静寂 夜も更け住宅街二階の窓辺 人並みのロマンチストの彼 いつの日かの宇宙の果て タイムスリップは望遠鏡越し つい見惚れた夜空の陶芸 天の川銀河のもっと先へ 縫い留めた星々の振袖 巡る時止める幸せ達 灯火の尽きるその日まで 己が命で輝く恒星 矮小的なそれらへの憧れ 幾度となく反芻した想い 破り捨てた原稿拾い上げ 創作の喜びとして夜は離れ 暁降ちの頃には微睡みとして 神秘に取り憑く魔物が私 人は私をこう呼ぶ “美しさ” と私を呼ぶ