絵を置いてくの

「描いたはいいけれど、誰にみられるでもなく朽ちていく」そんな絵たちをここに置いていきます。

情熱による麻痺

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時速1キロの歩幅が反復し

移ろう景色が未だ絶えずとも

歩み続ける熱情はやがて果てる


がらんどうの心が哀咽を叫び

久遠に対して別れを告げようとするも

敢え無い美学が一瞬を繋ぎ止める


いつかの青臭い少年の生けた花が

ついには色褪せ枯れようとも

取り残された器だけが青光る


赤嘘として間引かれた決死の蕾は

微々たる養分のみでは開花できず

土に帰るとも報われることはない


認められない不遇な才覚は

言葉と思案の狭間に飲み込まれ

無為な日常を徘徊している