契りよ、間隙を縫ってくれないか
それが、それだけが欲しい
もっと、もっと知りたい
手を少し伸ばせば届くほどに近いのに
自分に課した契約の所為で
手を伸ばせない、伸ばせない
人を思ってか、自分のためか
何のための契約だったのか
今となってはわからない
あるいは、ただの逃げ腰なのか?
手を伸ばさないための、口実なのか?
それなのに、どうにか伝わって欲しいから
回りくどくて仕方がない、そんなのばかりだ
本当にそれが欲しいなら、そう言うべきだ
おもってるだけでは伝わらない
どんなに大事におもっていても
結局は、言わなければ伝わらない
それだけで、伝わるというのに、どうして
ああ、都合よく、間隙を縫ってくれないか