2021-11-12 体躯は小さくても 忙しない足取りの滴 緑地に吹き溜まる迷図は 翠雨の感傷にこそ咲く 水面に複写された表情 異端を拒絶する波紋は 放牧された哀愁にさえ乱れない 儚い弔いの沈黙 亡霊のような香煙は 久遠の後悔にこそ立ち昇る 顕現 顕現 顕現 恒星の如く叡智で飾る