絵を置いてくの

「描いたはいいけれど、誰にみられるでもなく朽ちていく」そんな絵たちをここに置いていきます。

2021-11-12から1日間の記事一覧

体躯は小さくても

忙しない足取りの滴 緑地に吹き溜まる迷図は 翠雨の感傷にこそ咲く 水面に複写された表情 異端を拒絶する波紋は 放牧された哀愁にさえ乱れない 儚い弔いの沈黙 亡霊のような香煙は 久遠の後悔にこそ立ち昇る 顕現 顕現 顕現 恒星の如く叡智で飾る

昼寝はここに

格好をつけて着飾ろうとも、居心地が悪かったら脱いでしまう 僕はそんな人間だ いっそのこと最初から、肌着で話せれば、どんなに楽だろうか 微睡の中でふと、そんなことを考えた 日差しが暖かい

双眸に宿すは瀟洒

一人称が定まらない 私か僕か君なのか 度々変わるは仮面の色彩 正義と狂気の媒介者 手段をたくさん持ち合わせ 自由自在に変化する どれもが中間 相応しい 抱いた憧憬 届かない 次元の違いが憎たらしい 惚れるほどには瀟洒なり 焦がれるほどには流麗か 彼女に…