一人称が定まらない 私か僕か君なのか
度々変わるは仮面の色彩 正義と狂気の媒介者
手段をたくさん持ち合わせ 自由自在に変化する
どれもが中間 相応しい 抱いた憧憬 届かない 次元の違いが憎たらしい
惚れるほどには瀟洒なり 焦がれるほどには流麗か
彼女にとっては時間さえ 眼窩に収めるほどには些細
不変の偉大さ知る者として 守り続ける秩序には 救われたものも少なくない
もらった感謝を懐に 労力以上に他人に尽くす
そういう人になりたくて 私か僕か君なのか 探し続ける一人称
そういう人になりたくて 私が僕が君なのか 探し続ける眸の居場所